東京・新宿御苑。
四季折々の花々が咲くこの庭は、元々徳川家康の家臣 内藤清成が賜った大名屋敷でした。
その後、宮内省の御料地を経て明治39年に皇室庭園となり現在に至ります。
大都会に自然がしっかり残ることで多くの人を魅了する庭園ですが、その中でもとりわけ賑わいを魅せるのが秋の「菊花壇展」です。
全国から集まる選りすぐりの「菊の花」を一堂に会し、その美しさを競い合います。
そして、その美しさの虜となって一本の帯に仕上げたのが京都の唐織の名家「山口家」でした。
一本一本の糸に菊の色を託しその可憐で優美な菊の姿をびっしりと敷き詰める。
日本の「国花」としての品格も備えて本当に美しい帯です。
そのような帯ですので皇族の女性からも愛されお召しになられてもいます。
色合わせには秋の「菊」のと対比で春の「桜」を合わせた「桜立涌文」の表衣。
襲には薄萌黄の重ねのワントーンで仕上げ上質な織物の美しさを損ねることの無い仕上がりになりました。
この「菊御苑」。
帯も数が少なく年間5組しかお作りしない逸品です。
ご興味ございましたらお問い合わせください。