よくあるご質問

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ひな祭りの原形は、平安時代のお人形(ひいな)遊びと、簡素な人形(ひとがた)に自分の厄(やく)や災いを移して川や海に流した流しびなの行事が結びついたものです。
ひな人形を飾ることによって、人形が身代わりとなってくれて、その子に災いがふりかからないようにとの願いを込めて飾るものです。

古くは嫁入り道具のヒナ型として婚家へ贈ったという歴史もありますから、お嫁さんの実家から贈るのが一般的です。
ですが、最近はご両家で出し合ってお求めになられる方も増えています。

お相手さんからひな人形を贈られた際に一方の家からは市松人形や御所人形、つるし飾りなどを贈られると良いでしょう。

11月初旬から2月中旬(遅くともお節句の1週間前を目途に)です。

ひな人形は「桃の節句」に飾るものですので早ければ3月中旬、遅ければ旧節句の4月上旬までお飾りいただけます。
早く片付けないと婚期を逃すとも言われていますが、本当のところは季節の節目を大切にしていくという意味が大きいと思います。

ひな人形はその子どもの成長と幸福を祈るもので、基本的には一人一人の人形と考えています。 ですので新しいものをご用意されお供にされるのをお勧めします。

出来れば次女、三女にも、それぞれのひな人形をご用意いただきたいものです。
しかし、それが無理な場合は、それぞれ何かその子の記念になるような人形を買い求めてあげて、ひな壇にいっしょに飾ってあげるのがよい方法でしょう。

立春(2月4日)頃から2月中旬にかけてですが、初節句の場合は1月中旬からでも大丈夫です。
また遅くともひな祭りの1週間前までには飾ってあげたらいいと思います。

本来はひな祭りの当日ですが、前の晩(宵節句(よいぜっく)といいます)にお招きしてお祝いするのもよいでしょう。
しかし桃の節句に近い日で家族の皆さんの集まりやすい日にされるのが一番よいでしょう。

ひな祭りのお祝いは、「宴(うたげ)」でもあります。
昔はひな祭りのごちそうといえば、「ちらし寿司」と「はまぐりのお吸い物」が定番でした。
「はまぐり」は、他のはまぐりのフタとは絶対に合わないところから、女性の貞節を教える意味で使われます。
また、お寿司が好まれるのは、ちょうど新鮮な春の魚介類が出回るため、季節感を味わうのによいからです。
しかし必ずそれを用意しなければならないとは限りません。ご家族皆さまで心のこもった「宴」になるならどんな食事でも構いません。
とにかくお子様の成長を願いつつ楽しい「宴」の時間をすごしていただければと思います。

初節句のお祝いをいただいたら、内祝いとしてお子さんの名前で1週間以内にお返しをされるのが好ましいと思います。
お祝の手紙に、お赤飯や紅白の角砂糖を添えて贈るのが本来の形です。昔は“雛の使い”といって紙雛をつけてお返しの使者にしたそうです。
そのかわり、赤ちゃんの写真をつけて贈るのも成長ぶりがわかって喜ばれると思います。
ただし、お祝いをいただいた方たちをお祝いの席に招待できれば、お返しの必要はありません。

ひな人形の飾りが最も嫌がるのが「湿度の差」です。
特に結露が発生しやすく日中はエアコンなどを効かせているお部屋ですと湿度の差が大きくなり、
使っている糊や和紙に影響を与えやすく、剥がれや汚れの原因になります。できましたら一定の条件で飾れる場所をお勧めします。

ひな人形はお子様の成長を影で支える「お供」と私たちは考えます。
長い間ずっと寄り添ってきたひな人形はお子様が一生を共に出来るお相手とご一緒になられた瞬間、 つまりご結婚されたときが「お役御免」のときだと考えます。
今まではひな人形がお子様を支えてきましたが、これからはご主人になられる方が全力で守っていただけると思います。

無事お役御免となったひな人形は今までのお供に感謝して、ねぎらいの言葉をかけながら、ご実家にてお飾りいただけたらと思います。
また、場所が許せば、お母さんとお子さんのお人形を一緒に並べて飾るのも粋だと思います。
しかしながら、もしも何かの事情で人形を保存できなくなった場合は、全国各地の社寺で行っている人形供養(人形感謝祭)に持参し、若干の供養料を添えて納めてあげてください。
京都では3月3日に宝鏡寺にて人形供養が行われますし、それ以外にも平安寿峰では、人形感謝(供養)代行サービスを行っております。

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