薔薇の花が好きという方は多いと思いますが、皆様はどんな薔薇がお好きですか? 私はというと・・・あまり詳しくはありませんがオールドローズというのでしょうか、ヨーロッパの素敵なお庭に咲いているような蔓性の可愛らしい薔薇が好きです。あと、カップ咲きのコロンとまあるい形も好きです(〃’∇’〃)ゝ 薔薇には不思議な魅力があると常々感じてきました。 人を引き付ける何か。。 清楚な優しい雰囲気があると思えば、逆に毒っ気のあるキツいイメージのもあったり、またはチャーミングなもの、コケティッシュなものもあって、その印象や色、形、香りは正に千差万別ですよね! これほどに世界中の人々から愛され、改良を重ねられてきた花は他にあるのでしょうか。 と、いうわけで、今回は寿峰作『薔薇』のご紹介です。 恥ずかしながら、このお衣裳が出来上がるまで薔薇は海外原産の花だとばかり思っていました。 しかし色々と調べてみると、実は日本はバラの自生地として世界的に知られていることが判明!Σ(・ω・ノ)ノ!! これまで品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナシ)は日本原産なのだそうです! ハマナシ=ハマナス。。馴染みのある花も薔薇の仲間だったんですね。雅子さまのお印でもありますね☆ 古くバラは「うまら」「うばら」と呼ばれ、『万葉集』にも題材とした歌が出てきます。 日本で「うばら」が登場する最初の文献は奈良時代に記されたものだそうなので、もしかしたら遥か古代から私たちの身近に「うばら」は咲いていて、目を楽しませてくれていたのかもしれませんね。 江戸時代に入ってから園芸が流行り、「うばら」も「コウシンバラ」や「モッコウバラ」などの栽培が進んだようです。 「モッコウバラ」、黄色くて小さな可愛らしい薔薇ですね。おみせの近くで大変見事なモッコウバラを育てているお宅があり、毎年5月にはわざと遠回りをしてそのお宅のモッコウバラを眺めてからおみせに通います☆眞子さまのお印でもありますね。 今回ご紹介の『薔薇』も、西洋のいわゆる「ローズ」というよりは日本の「イバラ」のような雰囲気です。 蔓が絡んだ中に美しい花が咲いて、幻想的です。 殿、姫共に蔓や花芯部に金色が入っていますが、全体のトーンが落ち着いているからでしょうか、月の光を浴びているようにも感じませんか? 殿は紫地にブルーの花と金の蔓、姫は緑地にエンジ×ピンクの花と金の蔓です。 他にはあまりない、ちょっと変わったお衣裳ですが、本当に美しいです。