百合献上文

外はまだまだ寒い日が続いていますが、店内は暖かいので一足早く桃枝が咲いております☆
やっぱり、生花を飾ると心が華やぎますね(´∀`) 
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生きているからこそ、生けた直後と数日後の姿に変化が出て、見ているこちらの気持ちも変化してゆきます。
散ってしまった時は寂しさも覚えますが、そこもまた魅力なのでしょう。 そういえば生け花の先生が、「今は蕾やけど咲いた時のことも考えなあかんよ。」とレッスン中によく教えて下さいます。でもまだまだ初心者の私には”今”しか見えなくて、”その先”のことをつい忘れてしまいがちです。
「先を見越して考える」ことはとても難しいことですが、物作りに於いてもそれはとても大切なことだと思います。
これから幾歳月、皆様のおそばで飾って頂けるだろうと考えた時、”今”はもちろん綺麗でも”数十年後”も綺麗なままでいなければならないのです。
よくこの時期になると雑誌や博物館などで古いお雛様の展示・紹介がされていますね。
100年以上も前のお雛様がいまだ現役で飾られているのを見ると、強い憧れと同時に当時の職人さんへの尊敬の念が沸き起こります。
確かにお衣裳や御髪などに時の流れは感じるものの、それでも飾った時の豪華さや華やかさは全く失われていないのですから、それほど手の込んだ丁寧な作り方をしているのでしょう。
ただ丁寧に作るだけではなく「先を見越して」作る、生け花の教えがお雛さんにつながりました。
日本の伝統って、しみじみ奥が深いです・・・ρ(-ω- )
さて!
前置きが長くなりましたが、今日は「百合献上文」です。
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献上取りという、額縁のように配された百合がモチーフの唐織を仕立てています。
ちょうどお袖のところが、百合が密集している部分です。
シルバーグレーの地色に、白と薄いレモンイエローで表現された百合が全体に咲き乱れております。
花芯部分は金糸です。
姫の重ねは紫のグラデーションでシックにまとめて百合を引き立たせ、差し色にヒワ色を入れて重くなりすぎないようにしています。
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可愛らしいというよりは、モダンな雰囲気のお雛さんです。
百合は”凛”という表現がとても合う、美しい花ですね。
日本古来の花であると同時に、西洋でも古くから慕われてきた花だそうです。
「マドンナ・リリー」と言って、純潔の象徴でもあるそうですよo(‘▽’o)
他にはあまりないお雛さんですが、上質な唐織を纏っています。
いかがでしょうか・・・?
2月も後半に突入し、お嬢様のいるご家庭では、お雛さんを飾って賑やかになっていることでしょう。
これからご用意というお客様もいらっしゃるかと思います。
出来る限りご要望に応じながら雛祭りまでに飾って頂けるよう努めますので、これから!というお客様もどうぞお気軽に
お問合せ下さいね☆彡