仕上げるのにえらく時間がかかってしまいました、この「五楽人」。 宮中式(?)に云えば、「童雅楽隊」。 現代なら・・・・「バンド少年」・・・かなぁ。 さて、こちらの五人。 決して美男、男前、イケメンとは言えないのですが、何とも言えない愛嬌というか、一生懸命さが伝わってくるお顔なんです。 お内裏さまとおひな様に 「今日のお二人の宴のために誠心誠意、力の限り、心を込めて演奏させて頂きます!!」 って言ってるようでしょ! で、この子たちのお衣装。 「小葵文(コアオイモン)」っていう有職柄の正絹着尺地をそれぞれ五色に別染めしたものを童装束仕立てのお衣装にしてます。 ちなみに、このカラフルな五色。 実は、ちょっとだけ意味がありまして、「東西南北」と「春夏秋冬」を色で表し、またそれぞれに神の使いを祀るという古くからの習わしに沿ってみたのです。 東・・・青(現在でいう緑色)、龍(「青龍」って聞いたことありません?)、青春 西・・・白、虎(「白虎」です)、白秋(詩人で童謡作家) 南・・・朱、鳳凰(「朱雀」)、朱夏 北・・・黒、亀(玄武) なんです。 でも、これ、四人ですよね?じゃ、黄色は? こちらの「黄色」は天を表す「金色」に見立ててあります。 この天地の守りを得た五人のお子たちに雛段の一つを賑わさせて頂こうと思い作ったしだいです。