市松さん(いちまさん)

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ふと気づくとSt.Valentine’s Dayは過ぎており・・・(TωT)
皆様はどんなバレンタインディをお過ごしになりましたか?
こちらのとても美しい市松さんは、大阪の三世 元賀 章介氏(さんせい げんがしょうすけ)によるものです。
元賀さんの作る市松さんはとても美しくしっかりとした作りで、長年愛せるお人形と定評があります。
着物は正絹の別染友禅を人形用に特別に仕立てたものです。
柄は、肩に枝垂れ桜、裾には波に舞う鶴と桜吹雪。正に「春の海」ですね。
後ろの衣桁に掛けた着物は色違いの朱色で、鶴が刺繍になっており、より豪華なお仕立てです。
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ふっくらとした豊かなお顔ですね。優しい眼差しです。
こちらの話を黙って聞いてくれそうな表情に、思わず話しかけたくなります。
元賀さんは、依頼があればお手持ちのお着物も市松さん用に仕立ててくださいます。(要相談)
また、画像の市松さんは立人形ですが、ぺたんと座る抱き人形も作っていらっしゃいます。
現代での市松さんは、愛玩というよりも”飾っておく”観賞用となりました。
しかしかつては女の子のための知育玩具だったのです。
市松さんを抱いて母性を育み、その子の為に着物を作ってあげる。着物は人形用が作れれば人用も作れるようになります。そうやってお裁縫を練習したんですね。
私も小さい頃、当時流行っていた「ジェニーちゃん」にワンピースを作ってあげたことが・・・いや、結局母に作ってもらいました。そしておひなさんの季節には、おひなさんのお道具にジェニーちゃんのアクセサリーを仕舞って遊んだ結果、そのまま忘れてエライ目に合ったことも。。(;´▽`A“
今ではとても大切な思い出です。
思い出は、見ただけのことよりも触って遊んだことの方をよく覚えていませんか?
市松さんも、ぜひ飾るだけではなく、お子さんと一緒に頭をなでてあげたり髪の毛を梳いてあげたりしてください。きっと、その子にとって大切な思い出となってくれると思います。
ところで市松さんとおひなさんの関係を少し・・・
どちらもお子様の厄の身代りになってくれるものですが、一般的におひなさんがお母様方のご祖父母様からの贈り物に対し、市松さんはお父様方のご祖父母様から贈られることが多いようです(地域により異なりますが、嫁入道具として持たせる場合もあるそうです)。
お父様方のご祖父母様も何か贈り物をしたいというお気持ちから、市松さんや他の日本人形をご用意されます。
ただ、市松さんは季節が特に関係ないので、ひな祭りが終わってもそのまま一年を通して飾って頂けます。
もちろん、おひなさんの「お出迎え人形」としてだけではなく、気に入った市松さんがあればどなたでもご購入できます。