開店からしばらくの間、ショーウィンドウには立ち雛とお正月飾りを飾っていたのですが、昨日”稚児びな”に変えました。 立ち雛のきりっとした精悍なお姿とは打って変わって、稚児びなのなんとも愛らしいお姿に、思わず心も和みます。 合わせている屏風が、ごく淡いピンクに桜柄の唐紙なので、一緒に桜の枝(アーティフィシャルフラワー)も飾ってみました。 稚児びなは京都ならでは、といえるおひなさんです。理由は、その由来が”御所人形”からきているからです。 ”御所人形”は、江戸時代に京都で作り出されました。 京都の御所や公家から、大名への贈り物の返礼として贈られたことから”御所人形”と呼ばれるようになったそうです。その特徴は、大きな頭部とふくよかな体つきをした幼い子供で、あどけない表情のなかにも気品があります。 そんなかわいらしいお顔・お姿をした稚児びなは、まるでおみせのアイドルのようです。ウィンドウに飾り始めてから、表を歩く方々の多くが足を止めて見て下さいます。 きっと、この優しいふっくらとした微笑にみなさん惹きつけられるのでしょうね。 平安 寿峰 作 ”稚児びな” ※商品についてのお問い合わせは、どうぞお気軽に。