ねねの小袖

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この連休の京都はお天気にも恵まれ、先日までの寒波が緩んでいるようですね。
お出かけしやすい日が続いて嬉しいです☆ おひなさんのシーズン真っただ中!!ということで、おみせにも連日お客様が見に来て下さっています。
街中から少し外れておりますのでなかなか来にくい場所だと思うのですが、寿峰のおひなさんを見にわざわざ遠方からお越しの方もいらっしゃって、とても感謝の気持ちでいっぱいです。
お越しいただいた皆様をがっかりさせない様、おみせとしては(どこのお店さんでも同じ気持ちだと思うのですが)、寿峰のおひなさんを更に美しく、オシャレに見せる為、日々展示やセット組に悩んでおります。。。
今までと少し飾り方を変えたのが、今回の二段飾り「桜稲妻菊桐文」通称「ねねの小袖」です。
このおひなさんにはこれまで伝統的なお飾り、「菱餅・三宝・雪洞」を並べていました。段飾りにする時は更に官女や牛車・お籠なども付けてより豪華にしていたのですが・・・
今年はとても素晴らしいお衣裳を目立たせる為にお道具をシンプルにしてみました。
下の段には雅楽のセットを置いて雅な雰囲気にヽ(‘ ∇‘ )ノ
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「ねねの小袖」は、今も高台寺に現存しています。
高台寺は、豊臣秀吉没後、その菩提を弔うために北政所(ねね)が慶長11年(1606)開創し、晩年をここで過ごしました。
高台寺創建400年記念事業の一環として、ねねが愛用した華やかな小袖が2003年に復元されました。小袖はねねが好んだという緑色を基調に、豊臣家の家紋の「桐(きり)」を織り込み、桜稲妻と菊の華やかな図柄のもので、唐織で仕上がっています。円徳院(高台寺塔頭、ねねが過ごした場所)などに残るねね寄進の着物の生地を基に復元されました。
その復元された唐織を帯に仕立て、おひなさんのお衣裳になりました。
本当に豪華で、美しい唐織です。
白地に緑や水色、サーモンピンク、薄い黄色・・・沢山の色が重なっていますが、なぜかごちゃごちゃせず、逆に気品が溢れているようです。
このおひなさんには個人的に思い入れがあるので、ついセット組みにも力が・・・(〃’∇’〃)ゝ
何度も色んなお道具や屏風を変えて、ようやくこの形になりました。
DSC03988_convert_20140112171236.jpg 雅楽のセットも小さいのにしっかりした作りです。
女性の心をわしづかみするミニミニ道具は、毎年パワーアップしていっているように感じます・・・
確かに精緻なつくりのミニミニは人気があるようで、お道具だけを毎年買い足されるお客様もいらっしゃるほどです。
いつかそのお客様のコレクションを見てみたいと思いながら、おみせでもこつこつ小っちゃいものクラブの拡大を企てているのです(´⊆`*)ゞ
「桜稲妻菊桐文」二段飾り サイズW93×D66×H86(cm)