「作る」ということ

よく実演会に行きますとたまに時間を忘れて作り込んでしまうことがあります。

手元を見てらっしゃるお客様がいらっしゃるにも関わらずに。。。

 

 

「スゴイねぇ!真剣に作られるんですね。」

「すみません、、気付きませんで(汗)」

「周りの雑音が耳にはいらないのってすごくない、パパ?」

「そうだよ!職人が『魂』を込めて作るってこういうことなんだよ!ですよね?」

「あ、、、、はい、、、」

 

没頭して作ることって、そんなに多くはありません。ほんっとに稀です!

こういった実演会では、仕事ぶりを見て頂き「お雛さん」の良さや作る工程、そこに詰まった「技能」と「技術」を目の当たりにしてその場でLIVEでお話しをさせて頂くことでお選びになられる「お雛様」と「お子さま」へのお思いをより一層強くしていただけることが実演の目的であります。

もちろん、私のお雛さんをお選びくだされば嬉しさも大きくなります。でも違う作家さんのお雛さんでも全然いいのです! (でもうちのお雛さんを選んでほしい!)

 

と、ちょっと話が逸れました。

先ほど出ました『魂を込めて』という言葉。

この大切な言葉、実は私たちには「無縁」の言葉なんです。

私と工房の職人さんたちは、毎日毎日とにかく一生懸命「ええもんを作る」ことを目指してお雛さんを作っています。

「ここの縫い付けを少し変えてみようか?」

「この色よりこっちの色の方がしっくりくるな」

「織キズがあったからもう一度縫い直そ(泣)」

そんなことを一日中やっています。

それは少しでも良いものを、何十年もお子様の「お供」ができるようにとの思いからです。

ですので作ることに一生懸命な私たちの作り手の『魂』が入る余地はありません。

入りませんし、入れませんし、入れさせません!(なんかのスローガンみたいですな)

「丁寧」に「作りたい気持ちに正直」にお雛さんと向き合っています。

 

では、『魂』はだれが入れるのでしょう?

 

それは「お子さま」や「お孫さん」にお雛さんを贈られるお父さんとお母さん、おじいさんやおばあさんが込められるものだと思っています。

「無事な成長」であったり「慈しみの気持ち」や「かわいい」という感情だったりその気持ちは様々でしょうが、そんな「お子さま」への「オモイ」とそこに贈って頂いた方への「感謝」の気持ちが合わさってはじめてそのお雛さんに『魂』が入っていくのだと思います。

そうしてはじめてお雛さんもお雛さんとしての『お役』を務めていくのではないでしょうか?

 

ちなみに最初の話で私がどうして周りも見えずに没頭していたか?ですが、手元を見る作業をしていたからです。

どうしても「視野」が狭くなってしまって。。。

 

さて、年が明ければまた全国各地へ実演にお伺いします。

そこでもお会いした方と色んなお話しをさせて頂けるのが楽しみなんです!

お雛さんの話はもちろんですが、お子様の話しなんか聞いてるとこっちまで笑顔になります。

また、日程なんかはご案内させて頂きます。

 

今日はこのへんで。。。